軽くて安くて便利なプラスチック。でも、その便利さを求めすぎたせいでプラスチックごみが問題となっています。
海のそばで暮らすようになってから、砂浜にはたくさんの小さなプラスチックが落ちていることに気づきました。砂浜にこれだけあるのだから、きっと海の中にはさらにたくさんのプラスチックが。
海をこれ以上汚さないために、プラスチックが問題になっている理由と、生活の中でできるプラスチックを減らす工夫についてまとめました。
もくじ
プラスチックが問題となっている理由
プラスチックは大きく以下のことが問題となっています。
- 環境汚染につながる
- リサイクルが難しい
- 原料に限りがある
- 人体に影響を与える可能性がある
プラスチック問題(1)環境汚染につながる
プラスチックのは自然に還る素材ではないため、正しくごみとして処理されなければ分解されずに残り続けます。海にプラスチックごみが漂っているのは、この性質が原因です。
生きものが間違って食べてしまい、命を落としてしまうケースも。人間も魚などを介して、一週間にカード一枚分ほどのプラスチックを食べているとも言われています。
またプラスチックを燃やすとCO2を排出するため、地球温暖化を加速させる原因にもつながります。
プラスチック問題(3)リサイクルが難しい
プラスチックにも様々な種類があり、それが混ざり合って製品ができています。そのため分別が難しく、リサイクルしても質が悪くなってしまうのです。
日本ではプラスチックを燃やして熱エネルギーとしてリサイクルされることが多いですが、これでは環境に優しいリサイクルとは言えません。
プラスチック問題(3)原料に限りがある
プラスチックの原料は石油。限りある資源のため、使い続けていてはいつか枯渇してしまいます。資源に頼らないためにも、プラスチックを使わなくて済む方法を考えたいですね。
プラスチック問題(4)人体に影響を与える可能性がある
プラスチックは人体に影響を与える可能性もあります。その理由は、使いやすくするために、たくさんの添加剤が加えられているから。発がん作用や内分泌かく乱作用があるとも言われています。
熱や油、酸に弱く外に漏れだしてくるため、少量であってもそれが積み重なることで人体に影響が出る可能性があるのです。電子レンジで温められる容器や、カップラーメンの容器などもプラスチックが溶け出している可能性があります。
海のプラスチックごみはどこからやってくる?
では、海や砂浜のプラスチックはどこからやってくるのでしょうか。原因としてはこのようなことが考えられます。
- ポイ捨て
- 生活排水(食器用スポンジや洗濯ネット、洗剤、シャンプーなど)
- ごみ処理が適切にできていない場所
- 漁業の網
意外にも、プラスチック製のスポンジや洗濯ネット、歯磨き粉や洗剤などからもマイクロプラスチックが流れ出てしまっています。
生活の中でプラスチック減らす工夫5選
たくさんの物にプラスチックは含まれていますが、生活の中の少しの工夫でプラスチックは減らせます。身近なものに使われているからこそ変えやすく、小さくエコを始めてみたいという人にもおすすめ!一つからでも、できそうなことがあったら取り入れてみてくださいね。
身近な生活用品から変える
身近な生活用品は手軽に取り入れられるのでおすすめです。例えばこんな感じで。
スポンジ→セルローススポンジ、ヘチマスポンジ、たわし、びわこふきんなど
歯ブラシ→竹歯ブラシ
洗濯ネット→マイクロプラスチックをキャッチするネット
洗剤・シャンプー→固形石けんや詰め替えできる容器のもの、天然成分のみでできているものなど
わたしは最初、歯ブラシを竹製に変えるところから始めました。温かみのあるナチュラルな見た目や手触りも好き。セルローススポンジも手軽に始められます。
価格:450円 |
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マイボトルやマイタンブラーを持ち歩く
すでに持ち歩いている人も多い、マイボトルやマイタンブラー。なるべくペットボトルを買わず、カフェでも紙コップに入れてもらったりせずにできると、ゴミも出なくて気持ちが良いです◎
カフェなどでは、マイボトル持参で割引になるお店も増えているので、節約にもなります。スタバではマイボトルに入れてもらっている人が多いので、スムーズに対応してもらえますよ。
愛用中のタンブラーは、折り畳み式のストージョ。コンパクトに持ち運べて、見た目もかわいいです。サイズは2種類ありますが、こちらの470mlサイズはスタバのグランデサイズまで入るのでおすすめです!
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プラスチックごみを増やさない買い物をする
お買いものでも少しの工夫でプラスチックを削減できます。例えば、
- 薄いポリ袋はもらわない→そのままでも問題ないし、コットン製のメッシュバッグに入れても◎
- プラスチック包装の少ない商品を選ぶ→簡易包装のもの、野菜などはビニール袋に入っていないものを選ぶ
- 量り売りがあれば活用する→自宅から袋や容器を持って行けばプラスチック削減になるし、そのまま保存容器になる
など。無印良品にオーガニックコットンのメッシュバッグがあるのですが、使いやすく見た目もお洒落でおすすめです!
プラスチックにかわる素材を取り入れる
普段使っているラップやプラスチック製の容器を違う素材にシフトするのもアリ。
例えば…
ステンレス、アルミ、ガラス、木製、竹製、みつろうラップ、紙、陶器、シリコンなど。
意外とたくさんあって、プラスチックより質が良く見た目もお洒落なものが多いです。
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使い捨てのストローやお手拭き、スプーン等を断る
カフェや飲食店などで、使い捨てのストローやお手拭き、スプーン、箸を断るのもプラスチックを減らすために一歩。
マイカトラリーを持参したり、飲食前に手洗いをしたりすれば、無駄にプラスチックを使う必要もなくなります。
無理なくプラスチックを減らす生活、はじめてみよう
海に無数に落ちているプラスチックたち。これ以上増やさないように、わたしたちができることはいろいろあります。そして、自然素材のものや質が良く長く使えるものに囲まれていると、暮らしもすこし、心地よくなるような気がします。ぜんぶ変えるのは難しいので、無理なく、できそうなことから始めてみてくださいね。